存在証明

戦略は皆無。

徒然なるまま心に推移する泡沫を拿捕し、
本能の赴くまま唯只管に駄文を書き綴る、
刹那的かつ知的快楽に身を委ねた危険な遊戯。
前後即因果の思考回路から生じる短絡性。
論点相違、語義曖昧、又は偶有性に基づく誤解。
多面的な錯覚と断片的な結論を現出させる危険性。
電脳社会に露出した限りなく前衛的な自慰行為。
時に其れは自我と対峙する為の模索。
時に其れは存在を証明する為の嗚咽。
誤謬の認識は真理の発見よりも容易い。
所謂無産階級の防衛本能による愚行。
燕雀焉んぞ鴻鵠の志を知らんや。
雉も鳴かずば撃たれまい。
拙く稚ない思索の蓄積。
淡く切ない記憶の検証。
甘く優しい幻想の具現。
其の果てに朧気に浮遊するは光の鍵。
若しくは絶望の扉との邂逅。
時に其れは過去への懺悔。
時に其れは現在の否定。
時に其れは未来への憧憬。 
時に其れは自分自身の肯定。
知識無くして正直成るは薄弱にして用を成さず、
正直成らずして知識有るは危険にして恐るべし。
諸行無常是生滅法生滅滅已寂滅為楽。
僕が僕で在る為に。